3階建ての個人住宅の改装です。元の建物は各室が壁で小さく区切られており、広い床面積があるにも関わらず閉塞感を感じる状態でした。そこで不要な壁を取払って天井高の調整や敷居鴨居・格子といった造作によって柔らかい境界を作り、全体をワンルームとしても感じられるような大きな空間としました。ご趣味の茶道ができる和室を空間の中心に据える事で全体が凛とした空気を纏うようになり、お施主様の美意識に追いつく住宅にできたのではないかと思います。

所在地:大阪市北区
竣工年:2014年
用 途:個人住宅