Number.11
じっくり向き合う家づくり
コーポラティブハウス完成までの流れ
COOPERATIVE HOUSE JOURNAL
2019/05/25
コーポラティブハウスが完成するまでには、①メンバー募集から組合結成まで(半年から1年ほど)②設計から見積まで(1年半ほど)③着工から竣工・入居まで(1年半ほど)と大きく3つのステップに分かれます。入居まで3、4年かかりますが、その分、今の自分の暮らしと向き合いながら間取りを考えたり、将来お隣さんになる建物のメンバーとも交流を図ることが出来ます。
入居後に何十年も続く生活を想像すると、数年間、自分の家についてじっくり考えるのは、決して長すぎる時間とは言えないでしょう。
①プロジェクト企画・参加者募集
コーディネーターが土地の選定と、建物の企画を行います。希望者は説明会や個別相談に参加して、企画の趣旨や予算を理解した上で、プロジェクトに参加します。
②建設組合の結成
参加希望者がある程度集まると、「建設組合」を結成します。組合は建築計画の施主としてコーディネーターや建築士と各種契約をします。
③建物や間取りの設計
各住戸は、住人と建築士が個別に打ち合わせをしプランを練っていきます。共用部は、参加者が集まって総会を開き、設計方針を決定します。
④ 工事発注・着工
建物の計画がまとまり次第、建設会社から見積をとります。建築士による見積の精査や、組合総会での承認を経て、組合が工事を発注します。
⑤竣工・入居
入居後は、組合は「建設組合」から「管理組合」へと移行します。年に1度、組合総会を開き、住民が主体的に建物の維持管理を行います。
※この連載は、大阪市の上町台地で配布されている地域情報誌「うえまち」にて連載しているものを加筆、再構成したものです。