明治35年に創業されたガラス問屋企業の倉庫を、本社オフィスにリノベーションしたプロジェクトです。既存建物は当時の確認申請図と形状が異なっていたため、既存調査と構造補強を行い、完成建物は現行法規に適合させることになりました。幸い、既存フレームの内側に新しい構造を建てることが可能だったため、既存の半層高さの構造補強フレームを新築し、1階を駐車場と倉庫、2階を事務空間としました。そのため建物形状を変えずに古びたイメージを刷新することができ、地域に生きる企業が放つ存在感を街の記憶として継承し、更新することができたのではないかと思います。
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