ホロニカで設計した４棟目のコーポラティブ住宅です。これまで継続してきた屋上庭園に「都会の里山』というテーマを与え、自分たちの住まいとより能動的に触れ合うためのきっかけ作りを試みました。庭園には田んぼとビオトープを作り、5月には田植えを、10月には収穫祭を行います。維持管理は決して無理強いしないルールですが、気になる方が時折屋上にふらっと現れて草むしりをされるなど、自発的な環境づくりが行われているようです。個人住戸のLDKは南の公園に面しており、各戸のプランに合わせて開口をデザインすることで、少しづつ表情の違う住戸が建物の顔を構成するファサードとしました。夏の暑い日には夕涼みにビールを片手に屋上に上がられるなど、自分の住まいと第２のリビングとしての屋上庭園を自由に行き来しながら、住まいと住人がインタラクティブな関係を築いておられる集合住宅です。
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