Number.8
足元の交流
コーポラティブハウス1階の活用
COOPERATIVE HOUSE JOURNAL
2018/11/25
ホロニカのコーポラティブハウスの1階は、単にエントランスとして計画せず、人の流れを呼び込む事業所が入居するように計画していています。事業所は、住人と同じく施主の一員として建物の計画に関わるため、竣工後はお互いが気心の知れた仲になります。例えば、コーポラティブハウス「柯風居(かふうきょ)」では、1階にギャラリーが入居することで人の流れを生み出しています。
(下写真2枚はコーポラティブハウス「柯風居」の1階のギャラリーの様子。現在は住宅に転用されています。)
また、2011年に竣工したコーポラティブハウス「おほちの杜(もり)」では、1階に介護事業所「クーラコモンズ」が入居しています。
(下写真2枚はコーポラティブハウス「おほちの杜」の1階の外観と、「クーラコモンズ」の内観)
この施設では、通所の介護サービス事業をメインにしつつ、誰でも参加できる認知症予防のイベントも数々行っています。一方、このコーポラティブハウスの管理組合にとっては、年に1度の総会ではこの施設を借りる事ができるので、組合として集会室を持つ必要がなく、維持管理コストを削減することができます。
足元の事業所が接点となって、コーポの住民と事業所、そして地域の人々が、関係性をゆっくり築いていくことができるのです。
※この連載は、大阪市の上町台地で配布されている地域情報誌「うえまち」にて連載しているものを加筆、再構成したものです。